米軍基地や工場周辺など、各地で検出されている水質汚染物質の有機フッ素化合物=PFAS(ピーファス)。2023年2月に東京都多摩地域の水道水源の井戸水からPFASが検出される問題が起きました。
2023年5月に行われた多摩地区住民の551人の血液検査によると、ほぼ全員にPFASが検出されたとニュースになりました。その中で、浄水器を使用している方は検出値が少なくすんでいるとのことでした。
都からの要望で国も必要な対策をしていますが、疑問点は残るのではないでしょうか?本記事ではどうやって自分の身は自分で守るのか、最善の方法を紹介いたします。
PFAS(ピーファス)とは?
数千種類の有機フッ素化合物を総称してPFAS(ピーファス)と呼びます。炭素とフッ素が非常に強い力で結びついていて、自然界では分解されません。そんなPFASが水道水に混入し、ヒトの体に入るとどうなるのでしょうか?
永遠に残る化学物質=フォーエバーケミカル
PFAS(Per- and Polyfluoroalkyl Substances)は、4,700種類を超える有機フッ素化合物の総称です。撥水性があり、油もはじき熱や薬品に強く、光を吸収しないのであらゆる場所に使われる人工的に作られた化学物質のグループです。
しかし、一部のPFASは環境や健康への潜在的なリスクが指摘されており、国際ガン研究機関では発ガン性物質として警戒しています。血液中や組織中に蓄積されることが知られており、人体においても検出されています。
PFOS(ピーファス)とPFOA(ピーフォア)について
PFOS、PFOAとはそれぞれパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)やパーフルオロオクタン酸(PFOA)のことであり、有機フッ素化合物の一部です。
特にPFASのうち、 PFOS及びPFOAについては、国においても毒性の疑いがあると水道水質基準の要検討項目に位置づけられていました。
PFOSは平成22年に国内での使用・製造が禁止されており、PFOAはつい最近令和3年に禁止になりました。
PFOAの公害告発の実話をもとにした映画「ダークウォーターズ」は、ウエストバージニア州とオハイオ州の住民がテフロン加工のフライパン第一人者デュポン社を相手に2005年の訴訟をもとにしたリーガルスリラーです。
テフロンフライパンは便利だから使っていたので、衝撃的な映画でした。あらためて、巨大企業がかかえる闇を感じましたし、従業員で人体実験とかひどすぎると憤慨しました。こうやって大手企業が発ガン性物質と知りつつも様々なものを使用している闇は、隠蔽されていくのだろうと思いました。
アメリカで2021年に正式に法律で禁止された物質なので、直近のことすぎて動揺する映画内容となりました。
PFASの一般的な用途
1940年代ころから主に、フライパンのテフロン加工や炊飯釜、食品を包む包装用品、撥水加工の衣類や防水服、アウトドア用品、防虫剤、タッチスクリーンの表面処理剤、ペンキ、自動車の部品、消化泡などに使われています。
もう、日常で思い当たる物ばかりですよね..
米軍基地付近の水道水が高含有量なのは、航空機火災訓練にともなう消火剤の大量使用で土壌汚染しているためです。
NHKニュース:
水道水中のPFAS(ピーファス)の危険性
近年の研究により、水道水中にもPFASが検出されることが明らかになっています。この汚染は、工業プロセスや廃棄物処理からの排出、消防用フォームの使用などが主な要因とされています。水道水を通じてPFASを摂取することで、健康への懸念が生じるでしょう。
PFASの健康への影響
米国の学術機関「全米アカデミーズ」は、主要PFASの合計血中濃度が2ng/mlを上回る患者は健康被害を受ける可能性があるとしています。
- 前立腺がん・精巣がん・腎臓がんなど一部のがんのリスク上昇
- 妊娠高血圧症・乳がんなど生殖への影響
- コレステロール値の上昇、脂質異常症など肥満のリスク
- 肝疾患
- 低出生体重・骨の変異など子どもの発達への影響
- ワクチン反応など免疫力の低下
しかし、現在の許容基準やガイドラインでは、低濃度のPFASが健康に与える影響については明確な結論が出ていません。2023年6月13日、西村環境大臣は、夏頃をめどに専門家会議の検討結果をとりまとめた対策指針を発表したいとしました。
私たちにできる予防の観点からは、可能な限りPFASの摂取を減らすことが重要です。
PFASの摂取経路は主にどのようなもの?
- 飲料水:PFASは水中に存在する場合が多く、地下水や表面水から飲料水源に入り込む可能性があります。特にPFASが使用されている場所の周辺では、飲料水中のPFAS濃度が高くなるでしょう。
- 食品:PFASは農業、畜産業、食品加工などの過程で環境中に拡散することがあり、土壌、野菜、魚、肉、乳製品などの食品に存在することがあります。特に、汚染された地域での食品摂取は、PFASの主な経路の1つとなります。
- 家庭用品や消費財:PFASは一部の包装材料、調理器具、衣料品、家具、電子機器などにも使用されています。これらの製品からのPFASのリークや摩耗により、摂取するリスクがあります。焦げ付かないフライパンは便利ですが、内側に傷があったり、はがれているところから食品に移る可能性があります。また、調理してから長時間入れっぱなしにするのはやめた方がいいでしょう。
- 環境汚染:PFASは製造工場の廃棄物や排水、大気中の微小粒子などとして、環境中に拡散することがあります。これにより、地域の大気、土壌、水域が汚染され、人々が間接的にPFASに曝露する可能性があります。
注意すべきは、PFASは人体内に蓄積される特徴があることです。そのため、摂取経路の管理や環境汚染の低減が重要となります。
PFAS対策として個人ができること=浄水器の利用
水道水に混入しているPFASを体内に取り入れずにすむ方法はないのでしょうか?
PFAS除去ができる浄水器を使ったり、ウォーターサーバーの安全な水を飲むことが最善です。
浄水器の効果
浄水器は、水道水中のさまざまな汚染物質を除去するための効果的な手段です。特にPFASの除去には、活性炭フィルターや逆浸透膜などが有効です。これらの浄水器を使用することで、家庭内でのPFAS摂取を可能な限り減らすことができます。
しかし、現段階では浄水器の検査項目にPFAS除去が設置されているメーカーの方が少なく、除去検査がされていないところが多いのです。
適切な浄水器の選択
浄水器の仕様や性能を確認し、PFAS除去効率が高いものを選びましょう。PFAS除去効率が高い浄水器は、他の不純物の除去率も高い傾向にあります。
PFAS除去を公表している浄水器の選択
メーカー名 | PFAS除去率 |
マルチピュア | 99.9% |
セントラル浄水器ソリューブ | 99.9% |
イーテック 家中丸ごと浄水器きれいナチュラル生活 | 95% |
ポット型浄水器 イーテック 浄水器 ウルオ PFOS PFOA PFAS 除去 | 95% |
イーテック わんにゃん浄水器きれいナチュラル生活 | 95% |
amway / アムウェイ espring 浄水器II 据置型 100188J4 | 95%以上 |
三菱ケミカル クリンスイ
・CPC5(およびCPC5W,CPC5Z) ポット型浄水カートリッジ【ふるさと納税】クリンスイ 浄水器カートリッジ CPC5 ( 4本セット ) 水 お水 家庭用 中型 ポット型 浄水器 コンパクト ろ過 カートリッジ 新生活 キッチン おいしい水 送料無料
・HGC9S(およびHGC9SW,HGC9SZ) 蛇口直結型CSPシリーズ用浄水カートリッジ三菱ケミカル クリンスイ HGC9SZ (2個入り+1個) CSPシリーズ 交換カートリッジ ハイグレード 13+2 物質除去 浄水器 整水器 カートリッジ 送料無料
・MDC01S(およびMDC01SW,MDC01SZ) 蛇口直結型MDシリーズ用浄水カートリッジMDC01SW カートリッジ2個 三菱ケミカル・クリンスイ 蛇口型浄水器 本体 カートリッジ2個セット MONOシリーズ MD111W-WT モノシリーズ共通
・UZC2000(HUC17021も同性能です) ビルトイン用浄水カートリッジ[正規品取扱認定店・在庫あり] 三菱ケミカル・クリンスイ BUC12001 アンダーシンクタイプ 浄水器カートリッジ 正規品 (UZC2000の後継品)☆【あす楽関東】
・UHC3000 ビルトインアルカリ整水器用浄水カートリッジ[正規品取扱認定店・在庫あり] 三菱ケミカル・クリンスイ BUC12001 アンダーシンクタイプ 浄水器カートリッジ 正規品 (UZC2000の後継品)☆【あす楽関東】
TRIM ION CURE
日本トリムの整水器「TRIM ION CURE」始めよう、ウォーターヘルスケアという新習慣。【資料請求で割引クーポンGET】日本トリムの整水器「TRIM ION CURE」1Lあたり約6円の低コストで、水素水,酸性水,浄水がいつでも!
ゼンケン アクアセンチュリー
月額1,700円で高性能浄水器のレンタルお得で便利なレンタル浄水器1年毎のカートリッジ交換と7年後には本体を新品交換!買うよりお得で便利なレンタル浄水器
現段階では検査項目にないと公表していないメーカーも、今後は次々と除去できると検査結果を公開すると思われます。
水道水を使う 浄水型ウォーターサーバーの利用
PFAS除去には活性炭フィルターが効果があるのですが、UV機能付きのウォーターサーバーだと微生物殺菌も定期的にしてくれるので心強いです。
PFAS除去+UV機能付きウォーターサーバー
エブリィフレシャス | ウォータースタンド | Lapis_by_AQUA_STYLE |
ハミングウォーター | ピュールサーバー | Aqua Corporation |
ウォーターサーバーを利用
RO水、天然水など水が選べて美味しいので検討の価値ありです。RO水にPFAS混入はないでしょうが、天然水は採水地をみて判断した方がいいでしょう。
RO水にバランスよくミネラル添加がされているので美味しいウォーターサーバー 「アクアクララ」
モンドセレクション優秀品質最高金賞に10年連続で選ばれるお墨付きです。水の注文ノルマがないので安心です。かんたん資料請求
日田天領水はPFASの検査に対応していて、安心できる数値の有機フッ素化合物の試験成績書を載せています。日田は水も美味しいし、温泉も最高で日田市出身の友人の肌が赤ちゃんみたいにキレイなのが納得です。
永久無料レンタル!!宅配無料!!「日田天領水」を使用したウォーターサーバー
メンテナンス
浄水器の定期的なメンテナンスやフィルター交換が容易であることを確認してください。交換時期を過ぎてもそのままフィルターを使っているとせっかくとれた汚れが水に戻って逆効果になるかもしれません。そこはケチらずにきちんと時期がきたら交換しましょう。
体内に入ってしまったPFASへの対策
残念ながら、完全に体外に排出する方法は現在の科学知識では確立されていません。
既に体内に入ってしまったPFASへの対策は、バランスの取れた食事や体の自然な代謝機能を促進することくらいしか現状ないのかもしれませんが、定期的な献血が有効と証明される日が来るかもしれません。
以下に英文ですが、定期的な採血でPFASが体内から減ったという論文をリンクしておきます。https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2790905#:~:text=Question%20Can%20levels%20of%20perfluoroalkyl,PFAS%20levels%20than%20observation%20alone.
閉経前の女性は毎月の生理でPFASが出ていくようですが、PFASの影響を女性ホルモンが受けやすいとの見解もあるようです。まだ研究段階なので、今後の発表に期待したいですね。
デトックスをうながす
一部の研究では、デトックス効果のある食材や方法がPFASの体内から排出をサポートする可能性が示されています。
- ハイドレーション(水分摂取): PFASを体外に排出するためには、適切な水分摂取が重要です。水を十分に摂り、体を適切に水分補給しましょう。
- バランスの取れた食事: 健康的な食事は体のデトックスに役立ちます。新鮮な野菜、果物、全粒穀物、健康な脂肪、タンパク質をバランスよく摂取しましょう。また、食物繊維の摂取も便通を改善し、排泄を促すために重要です。
- サウナや発汗: 発汗は体内の毒素や化学物質を排出するのに役立ちます。サウナ、ホットヨガ、エクササイズなどを通じて発汗を促しましょう。
- 肝機能のサポート: 肝臓は体内の毒素を代謝し排出する役割を果たしています。肝機能をサポートするためには、アルコールや過剰な脂肪摂取を避け、健康な肝臓を維持することが重要です。
- 毒素の接触を避ける: 新たなPFASの摂取を防ぐために、可能な限り毒素への曝露を減らすことが重要です。防水加工された製品や化学物質を含む製品の使用を制限し、安全な代替品を選ぶように心掛けましょう。
これらの方法は一般的なデトックス方法であり、特定のPFAS排出を促進する科学的に確立された方法ではありません。健康的に代謝をよくすることが個人でできる策として紹介しました。
結論: PFAS対策には浄水器を使おう
最近、PFASの使用とその環境への影響についての研究と監視が増えてきました。多くの国や地域がPFASの使用を制限するための規制措置を講じており、より安全な代替物質の開発も進められています。
総じて言えば、PFASは広範な用途で使用される化学物質であり、その特性や潜在的な健康および環境への影響について研究が行われています。
水道水中のPFASの危険性についてはまだ解明されていない部分もありますが、予防の観点からはPFASの摂取を減らすことが重要です。自分の身を自分で守るためには、浄水器を使用することです。適切な浄水器を選び、定期的なメンテナンスを行うことで、安全で健康的な水を飲むことができるでしょう。
(参考情報)
環境省:令和3年度公共用水域及び地下水のPFOS及びPFOA調査結果一覧 https://www.env.go.jp/content/000131025.pdf
厚生労働省:PFASに関する情報 Microsoft Word – 03 ÇŽ  ˆ3.22HP‡îc WHOòŽ44ꬤÉé¤ónÌo⁄ø006.docx (mhlw.go.jp)
NHKクローズアップ現代:https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4280/
東京新聞:https://www.tokyo-np.co.jp/article/228317